UMFとMGO

UMFとMGO

マヌカハニーの瓶やチューブには、UMFやMGOといった表記が見られます。
両方とも数値で示されています。同じものに見えますが、測っている対象は別です。
成り立ちも違います。

UMFはユニーク・マヌカ・ファクターの略です。
1998年にニュージーランドで提唱されました。
当時、マヌカハニーには他の蜂蜜と異なる特性があることは知られていましたが、その正体となる成分は特定されていませんでした。
何かが違うことは確かなのに、その何かが分からない、という状態でした。
そこで、特定の物質を測るのではなく、ある反応の強さを段階で表す方式が選ばれました。
5+、10+、15+、20+といった表記が並びます。
一定の検査を経て、UMF Honey Associationという団体の認証を受けたものに記されます。

それから10年後の2008年、ドイツの大学の研究者によって、その特性に関わる成分のひとつが特定されます。
それがMGO、メチルグリオキサールです。蜂蜜1キログラムあたりに何ミリグラム含まれているかを示します。
100、250、400、550といった数値で表されます。
成分が特定されたあとは、その量を直接測ることが可能になりました。
ここからMGOによる表記が広まります。

成分が分かったあとには、別の動きも出てきました。
MGOは加熱することで増やせる性質を持っています。
そのため、加熱を経て数値を高く見せる商品が出回るようになりました。
数値の操作が可能になった、という状態です。

これに対してUMFの仕組みも変わっていきます。
現在のUMFは、MGOの量だけでなく、マヌカの花蜜に特有の成分が含まれているか、過度な加熱の痕跡となる成分が出ていないか、といった複数の項目を組み合わせて段階を決めています。
当初は「正体が分からないなりに測る」ための基準でしたが、いまは「自然のままに作られているか」を確かめる基準に近づいています。

ひとつの蜂蜜に二つの物差しがあります。
両方が併記されたものもあれば、片方だけのものもあります。
成立した時代が違い、測り方が違い、役割も少しずつ変わってきました。
読みにくく見える二つの数値の背景には、自然のものを数値で扱おうとしてきた経緯があります。

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