茹でる前後の重さ

茹でる前後の重さ

そばは、茹でる前と後とで、重さがかなり変わります。
ただ、その増え方は、乾麺と生麺とで同じではありません。

乾麺は、水分をほとんど含まない状態まで乾かされています。
水分は、重さのおよそ十四パーセントほどしかありません。
これは、カビや虫を防ぎ、長く保存できるようにするための水分量です。
これを茹でると、麺が水を吸い込み、およそ二.五倍から三倍の重さになります。
百グラムの乾麺が、茹で上がると二百六十グラムから三百グラムほどになる計算です。

生そばは、こねた時点ですでに、重さのおよそ三十パーセントほどの水を含んでいます。
そこから茹でて増える重さは、乾麺ほど大きくなく、およそ二倍ほどです。
出発点の水分がすでに多い分、茹でるときに吸い込む余地が、乾麺より少ないということです。

米も、炊くと重さが増えます。
生米一合はおよそ百五十グラムで、炊き上がると三百グラムから三百五十グラムほどになり、二倍から二.三倍ほどの増え方です。
乾燥パスタも、茹でると二.三倍から二.五倍ほどになります。
そばの乾麺の増え方は、これらのなかでも大きいほうに入ります。

そばの「一人前は何グラムか」という表示は、多くの場合、この乾いた状態の重さを基準にしています。
そば粉のまま量って売られている場合も、その数字はまだ、水を含む前の重さです。
乾麺換算の百グラムという数字は、実際に食卓に並ぶ量よりも、ずっと軽い数字だということになります。
皿に盛られた量を見て多いと感じても、パッケージに書かれていた数字は、その半分以下だったということになります。

表示のされ方も、麺によって違います。
ラーメンやうどんは、束や袋の数で「何人前」かが、パッケージにはっきり示されていることが多いものです。
一方パスタやそばの乾麺は、多くの場合グラム数だけが示され、一人前の量は、食べる側の感覚に委ねられていることが多いようです。
同じグラム表示のなかにも、麺の種類によって、伝え方の習慣に差があります。

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