封蓋という目安

封蓋という目安

巣房には、蓋がされているものとされていないものがあります。
蓋がされた状態を封蓋(ふうがい)と呼びます。

蜂が花から運んだ蜜は、巣房に入れられた段階では水分が多い状態です。
蜂は羽を動かして風を送り、水分を飛ばします。
水分が一定の水準まで減ると、蜂は巣房を蝋で塞ぎます。
この蓋が封蓋です。

封蓋は採蜜のタイミングを判断する目安になります。
蓋がされているということは、その巣房の蜜がある状態に達したことを示しています。
封蓋の割合が高い巣枠が、採蜜の対象になります。
一方で、蓋がされていない巣房の蜜は、水分がまだ多い状態です。
水分が多いまま容器に入ると、発酵が起きやすくなります。

封蓋の状態は巣枠を見れば分かります。
六角形の巣房が薄い蝋の層で覆われた見た目になります。
色は巣房の色とは少し違います。
巣枠の面積に対してどれだけ封蓋されているかは、数えなくても目視で大まかに分かります。

採蜜の工程では、封蓋を取り除く作業が先に入ります。
専用の道具で蓋の部分を削るか、切り取ります。
蓋を取り除いたあと、遠心分離機にかけて蜜を取り出す方法が広く使われています。
時間をかけて自然に落とす方法もあります。
取り除いた蝋は、蜂蜜とは別の素材として残ります。

封蓋された巣枠の中にも、すべての巣房が封蓋されているわけではありません。
どの程度の割合が封蓋されていれば採蜜に進むかは、養蜂家が判断します。
その基準は数値として決まっているわけではなく、状態を見ながら決められます。

Back to blog