マオリと土地の植物
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マヌカは、ニュージーランドに自生する植物です。
北島と南島の各地に分布しています。
海岸に近い場所から、内陸の丘や山の縁まで広がっています。
土が痩せた場所や、火事のあとの土地でも育ちます。
背丈は数メートル程度の低木で、白や淡いピンクの花を咲かせます。
マオリの人々は、この木をさまざまな形で使ってきました。
マヌカという名はマオリ語の呼び方です。
地域によってはカヒカトアという別名もあります。
古くから土地の人々にとって身近な木のひとつでした。
葉は、湯と一緒に温めて飲み物として用いられていました。
18世紀にニュージーランドに渡ったヨーロッパの船員たちも、同じ葉を煎じて飲んでいます。
そこから当時は「ティーツリー」と呼ばれていました。
現在ティーツリーと呼ばれている植物との区別は、まだなかった頃のことです。
木材は硬く、重さがあります。
古くから道具や武器の材料に使われてきました。
柄のある道具、長い棒状の武器、舟を漕ぐ櫂などに用いられたと記録されています。
樹皮や細い枝の部分は、容器や囲い、火を起こすための材料としても使われていました。
火がつきやすく、長く燃える性質から、暖や調理にも適していたとされています。
ニュージーランドにミツバチが入ってきたのは、19世紀以降のことです。
その時から、マヌカの花から蜜も集められるようになりました。
それまでマヌカは、蜂蜜という形ではなく、土地に生えているふつうの木として、暮らしの中にありました。
マヌカは、いまでは「マヌカハニー」として知られていることが多いです。
蜂蜜という形で扱われている期間は、その前の時間に比べると、まだ短いものです。